スマート・エイジングのための3つの新習慣

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&Wellness 2021年6月号

通販のライトアップショッピングクラブが発行する「&Wellness」6月号「3つの賢い新習慣」と題してスマート・エイジングが特集されました。

コロナ禍で巣ごもり消費が全盛ですが、巣ごもり生活が長く続くと、運動不足、認知機能の衰え、不眠など身体に不具合が出やすくなります。コロナ禍こそスマート・エイジングの必要性が高まっており、いわば「スマート・エイジング支援商品」の役割が高まっていると言えましょう。

歳とともに知的に輝く生き方を実践

スマート・エイジングのための3つの習慣

エイジングとは、時間とともにものの性質が変化すること。エイジング=劣化ととらえ、マイナスイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。

しかしエイジングにはプラスの側面もあります。たとえばヴァイオリンやウイスキーなど、時を経ることで名器になったり名酒になったりもするのです。

私共が提唱するスマート・エイジングは、「エイジングに賢く対処し、個人・社会が知的に成熟すること」を意味します。

歳を取ると自分の身体や生活環境などが変化します。これに賢く対処して知的に輝いてゆく生き方。それを具体的に実践していただきたいと思うのです。

一日30分、速めのウォーキング

そのためにまず必要なのは、身体と脳を鍛えること。「運動」「認知」「栄養」「社会性」がポイントとなります。「運動」は、有酸素運動と筋力を鍛えることが肝腎。❶一日30分、速めのウォーキングがお薦めです。

外出が減って下半身が弱くなると部屋に籠ってテレビばかり見る生活になってしまいがち。テレビを見ているときは脳の前頭前野に抑制がかかりリラックスした状態ですが、毎日長時間この習慣が続くと認知機能の低下につながります。1日15分でよいので意図的に脳を鍛える作業が認知機能向上に重要です。

チャレンジして達成する「目標設定型」の生活

こうした運動や認知トレーニングは継続が重要です。そのためには、❷何かにチャレンジしてそれを達成する「目標設定型」の生活が有効です。目標を立てて取り組み、達成すると脳の報酬系という神経系にドーパミンという物質が出て、「元気」や「やる気」が出てきます。

そんな時、ただ「10キロ痩せる」という目標を立てるだけでなく、「10キロ痩せたら新しい服を着て演奏会に行く」など、目標達成すると愉しいことが待っていると継続できます。

睡眠環境を整えてぐっすり眠る

目標設定型の生活
達成したら楽しいご褒美を

そして十分な栄養を摂ったら❸睡眠環境を整えてぐっすり眠ることも重要。夜の睡眠は、昼間脳に溜まったゴミを洗い流す働きをしますから、睡眠の質が下がるとアルツハイマー病のリスクが上がることがわかっています。私も布団や枕にはこだわって良質な睡眠を取るように心がけています。

最後にひとつ。思いついたら先延ばしにせず、すぐに実行すること。健康関連のグッズなども活用して、「自分にとって愉しいこと」を見つけてください。それが何よりのスマート・エイジングになるのです。

スマート・エイジング  人生100年時代を生き抜く10の秘訣

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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