後悔したくない・・・だから、近い将来にしっかり備える

親が70歳になったら読む本 新聞・雑誌
親が70歳になったら読む本

2011年2月16日 Webook of the Day 今日の一冊

■■【今日の一冊】~ 親が70歳を過ぎたら読む本
    後悔したくない・・・だから、近い将来にしっかり備える。
    ——————————————–
   |村田裕之/著
   |ダイヤモンド社|2011年2月
   |ISBN:4478014612|1575円|248P
    ——————————————–
__《 この本のツボは? 》_________

読者の皆さんのご両親はお元気でしょうか。私の両親はすでに他界してしまい
ましたが、介護が必要になってからの生活は親にとっても子にとっても大きな
チャレンジの連続でした。もっとも僕の場合は兄姉に頼るばかりで、ほとんど
何もできなかったのですが・・・。

親にはいつまでも元気でいてほしいと願うのは、共通する願いですが、現実に
は、いざ・・という時が必ずやってきます。

 それからでは遅い。

それは、私のささやかな経験からも実感できる真実です。
では、どうすればいいのか・・・そんな近未来に備えるための本が、本書です。

認知症の問題、老人ホームの問題、遺言書の問題・・・親に何かあったら普段
の生活や仕事は突然様変わりしてしまいます。親が元気なうちに備えることは
自分にも親にも望ましいことでしょう。

本書では親が70歳を過ぎたらやるべきことは
 1)老人ホームの情報収集
 2)遺言書
 3)任意後見契約
 4)財産管理等委任契約
 5)尊厳死宣言書
の5つである、と村田さんは言います。そして、これらの5つの作業に共通す
ることは「すべて親が元気で健康なうちに行う」ことなのです。
備えあれば憂いなし、ですね。

遺言書には、全文を本人が書く「自筆証遺言書」、公証人役場で公証人が作成
する「公正証書遺言書」、遺言書の内容を密封して公証人も内容が確認できな
い「秘密遺言書」の3種類があります。(へぇ~)
自筆でもよいけれど、余計なトラブルを防ぐためには公正証書による遺言がお
すすめのようです。

また、尊厳死宣言書も、大事な要素。回復の見込みがない末期状態になった時
機械によって単に生かされている状態は、見る者をも悲しくさせます。そうい
う事態を避け、また遺族や医師の訴訟トラブルを防ぐためのものです。

こうした知識も、知っているのと知らないのとでは全く状況が変わります。
70歳以上の親を持つ身は、いずれ自分もそうした状況になり、二重の意味で
他人事ではありません。

もしもの時が来る前に、備えをする必要があるようです。
本書は、そんな備えをするための非常によいガイダンスとなるでしょう。
親のため、自分のため、近未来の備えを始めたいですね。
年老いた親がいる方は、必読の一冊です。

__《 おすすめ度は? 》___________
   ★★★★★+元気なうちに
__《 知りたい? 》_______
   ・老人ホームの評価ポイントは何か・・?
   ・要介護認定とは・・?
   ・認知症の予防策は・・?

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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