自分の未来は自分で作れ ~見附市介護予防講演会 報告

見附市講演会 新聞・雑誌
見附市講演会

見附新聞 2011年1月1日

市は先月11日、中央公民館大ホールに東北大学特任教授の村田裕之氏=写真=を迎え、『人はいくつになっても、どんな状態でも成長できる~自分らしく元気でいきいきと過ごすための7つの秘策』と題する介護予防講演会を開催した。250人余の参加者を前に同氏は、要介護者にならないためには何をすれば良いかを次のように語った。

7つの秘策

mitsuke_110101

一、 有酸素運動の習慣づけ=生活習慣病の予防を目指すもので、犬と一緒の散歩でも良い。

二、 筋力トレーニングの推奨=70代では若い頃に比べ腰の筋肉が半減して足の上りが悪くなり、骨折転倒を起こしやすくなる。有酸素運動だけでは改善しないため、筋トレを目的とした運動が必要だ。

三、 脳のトレーニング=認知症の5割はアルツハイマーで予防は難しいが、3割は高血圧・高脂血による脳血管性認知症で予防が可能だ。大きな声で早く音読する。手紙や日記の手書き、簡単な計算問題を解く等の『脳の健康教室』にみる学習療法が有効。

四、 年金以外の収入を得る=体力的負担にならない手軽な仕事で社会参加をし、収入を得ると競争心や向上心が生れ、生きる力になる。地域をあげて取り組んだ『葉っぱビジネス』のような事例もある。

五、 他人の役に立つことをする=何かの手伝いでも良い。知らぬ間に気持ちも体も改善される。

六、 明確な目標を持つ=生き生きと過ごすために必要だ。人間の脳は加齢によって衰え、物忘れが始まるが、神経線維からなる脳白質の体積は増加する。これを簡単な脳トレで刺激し、少しずつ目標をグレードアップしてアルツハイマー症状が改善した事例がある。

七、 好きなことに熱中して生き甲斐を見つける=明確な目標があれば、たとえ認知症になってもあきらめることはない。いくつになっても成長できると語った。

注目事例の分析

長野県は日本一高齢化率が高い(30%)が、一人当たりの高齢者医療費が日本一少ない県でもある。分析すると、①頭と体を使う②競争心を奮い立たせる③無理しないで続ける④パソコンなど機器が使える⑤人の役に立っている喜びと自覚⑥ 独自性のある取り組み⑦地域に企画力と行動力があるリーダーがいる。

「自分らしさとは、物事に熱中する姿だ。自分の未来は自分で作り出して欲しい」と結んだ。

注意:本文章は、見附新聞の記事であり、実際に村田が講演した内容と必ずしも一致していない個所もあります。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

村田 裕之をフォローする
メディア新聞・雑誌
シェアする
村田裕之オフィシャルサイト
タイトルとURLをコピーしました