吉野家の朝定食はパン食に比べ脳活動を活性化する

吉野家の朝定食3種類 スマート・エイジング
試験食は吉野家の朝定食3種類

2024年5月28日 村田裕之の活動

1.朝食の「質」で脳活動と自律神経活動がどう変わるかを調べるために、20代から50代の男性50人を対象に全8週間のランダム化クロスオーバー試験を行いました。

2.吉野家の朝定食(試験食)を摂取した人は、市販のパン食(対照食)を摂取した人に比べ、認知課題実施時の「脳血流量」が統計的有意に増加し、脳活動が活性化することを確認しました。

対照食は市販のパンの組み合わせを3パターン用意した
対照食は市販のパンを3パターン

3.吉野家の朝定食を摂取した人は、朝食摂取前に比べ摂取後に「心拍数」が統計的有意に増加することを確認しました。これは自律神経における交感神経が優位になることを示し、脳を含む身体の臓器の働きが活発になることを示すものです。

朝食摂取前後の脳血流量の差
朝食摂取前後の脳血流量の差

株式会社吉野家(本社:東京都中央区、代表取締役社長:河村泰貴、以下吉野家)は、東北大学100%出資のコンサルティング会社東北大学ナレッジキャスト株式会社および東北大学と株式会社日立ハイテクによる脳科学カンパニー、株式会社NeU(ニュー)と共同で、朝食摂取頻度が高い人ほど「幸せ度」が高いことを明らかにしています。

一方、朝食の「質」が「幸せ度」にどのように影響するかの評価は、食事行動の要因の多さのため容易ではありません。

今回の試験では、東北大学の認知脳科学研究の知見を応用した携帯型近赤外光分析装置(NIRS)を用いて、朝食の「質」の差が、「幸せ度」に関係する脳活動と自律神経活動にどのような差を生み出すのかを評価したものです。

今回の試験により、米のご飯を中心に味噌汁、主菜、副菜から成る吉野家の朝定食は、必要な栄養素をバランスよく摂取でき、脳活動を活性化する食事であることが確認できました

本研究成果は、5月26日(日)に福岡県福岡市で開催された第78回日本栄養・食糧学会大会において発表されました。

詳細(プレスリリース本文)

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また、5月31日(金)に熊本市で開催予定の日本抗加齢医学会において、本試験結果も含む「朝食習慣とその質はウェルビーイングにどう影響するか」をお話しします。

朝食習慣とその質はウェルビーイングにどう影響するか~脳活動と自律神経活動のクロスオーバー試験報告 | 村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ
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