より顧客目線に立って先読みし、潜在ニーズに気付かせる

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販促会議8月号 特集 シニアにやさしい売り場づくり

株式会社宣伝会議が発行する月刊誌販促会議8月号特集「シニアにやさしい売り場づくり」にインタビュー記事が掲載されました。

高齢化が進行し、顧客層が拡大する一方のシニア層に対して、売り場づくりも、それを意識した工夫が求められています。シニア層にもやさしく、購買意欲を高める売り場づくりについてお話ししました。

シニアにやさしい売り場づくりのために気を付けるポイント

1.POPのサイズやフォントに配慮することはもちろん、設置場所にも気をつける

→目の高さよりも下に置かれていると見やすい

2.商品をアピールするポイントは1商品につき1項目

→認知能力が落ちてくるので、色々言われても伝わらない

3.休憩場所を工夫して販促効果を上げる

→視覚や嗅覚に訴求して、手に取りたくなるような演出をする

新たな「価値の切り口」を見つけ、市場をつくりだす

売り場づくりの根本は、商品のどんな価値を、どのような人たちに訴求したいのかを明確にすること。同じ価値観の人たちをまとめる切り口を見つけることによって購買機会を増やすこと。

以下は記事からの抜粋です。

シニア層に限った話ではありませんが、売り場づくりの基本は、その商品のどのような価値を訴求したいのか、そして、それをどのような人に売りたいのか、を明確にすることです。

一般に、シニア層へのアプローチが難しいのは、年を重ねるにつれて、求める価値観がより多様になっていくことが要因として挙げられます。こういった状況で、私たちが心がければならないのは、彼らの中に潜在的に存在する新たな「価値の切り口」を見つけ出し、彼ら自身がその必要性に気づくように仕向けて行くことです。こうした取り組みこそが大切で、シニア層という年代だけで勝手に考えては受け入れられません。

シニア層は年齢や世代でラベルを貼られることを好みません。以前、コンビニエンスストアが団塊世代向け弁当を販売したり、化粧品会社が50代女性というターゲットを前面に打ち出した商品開発や広告を展開したことがありますが、メディアが大騒ぎするだけで、ビジネスとしてはいずれもうまくいきませんでした。シニアと言うラベルを前面に打ち出して効果が上がるのは、シニア割引など直接的な経済メリットがあるものだけです。

商品・サービスの新たな「価値の切り口」は、多様になってきているため単純ではありません。しかし、上手な切り口を見つけられれば、新しい市場を開拓することができます。

たとえば、カーブスと言う女性専用フィットネスは、日本導入後わずか6年で1000店舗、会員36万人を超えるビジネスに育ちました。会員の平均年齢は50代です。これはありそうでなかった中高年女性のかゆい所に手の届く新たな価値の切り口を提案したからです。小売店もこれからは明確なテーマ性を打ち出したところが、有利な時代です。売り場づくりも、こうした傾向を踏まえたテーマ力が必要でしょう。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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