2025年7月8日 PR TIMES
ご依頼を受け、株式会社ライズ・スクウェア( https://www.rise-square.jp/ )が調査をおこなった、「【老いを感じる瞬間ランキング】30代以上の男女500人アンケート調査」の記事を監修しました。
30代・40代でも「老い」を感じる瞬間がかなりある
「老い」とは、一般に老人あるいは高齢者に対する概念と思われがちですが、30代・40代でも老いを感じる瞬間がかなりあることが示されており、興味深いです。
回答1位の「回復に時間がかかる」と2位の「体力が落ちた」は、実はどちらも身体的な機能低下が原因と思われ、自覚されやすいこと、および若い頃の記憶と比較しやすいことから、回答上位に挙がったのでしょう。
一方、年代により老いと感じることの順位が変わるので、年代別に順位を集計すると、より詳細な傾向がわかるでしょう。
例えば、6位の「眠りが浅い」は、50代以降に顕著に見られるため、50代、60代では、もっと上位になるでしょう。同率6位の「痩せにくくなった」も50代以降に感じる人が多いと思います。
また、今回の調査結果には反映されていないようですが、50代以降では「物覚えが悪くなる」「人の名前が思い出せない」といった認知機能の低下を老いと感じる方も少なくないでしょう。
「老いも悪くないと思える瞬間」1位は「落ち着きを感じる」
他方、「老いも悪くないと思える瞬間」という問いも尋ねており、1位は「落ち着きを感じる(27.4%)」、2位は「悩みが減る(19.8%)」という回答結果でした。
記事ではこうした心境変化を「老い」の結果としていますが、実はこれらは「精神的な成熟」の結果であり、必ずしも「老い」の結果というわけではありません。
人は置かれた境遇の度合いによって、年齢が若くても驚くほど精神が成熟します。この点は、例えば、第二次世界大戦末期に戦没した日本の学徒兵の遺書を集めた遺稿集「きけ わだつみのこえ」を読めば明らかです。
今回の調査では、「老い」を感じる瞬間は、身体的な機能変化に気づく時が多いですが、30代・40代の人でも「精神的な成熟」を齢を重ねることのプラス面として感じている点が示されており、かなり健全だと思いました。
記事の詳細は次をご覧ください

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