東北大学へ「スマート・エイジング・プログラム」の提案

スマートエイジングプログラムと老年学との比較 スマート・エイジング
スマートエイジングプログラムと老年学との比較

東北大学の国際戦略担当特任教授に就任、スマート・エイジング・プログラムを提案

東北大学からの要請により、06年4月に産学連携本部下の国際戦略担当特任教授に就任しました。東北大学が国際戦略に本格的に取り組むことになり、国際経験が豊富で国際業務にも精通しているということで、白羽の矢が立ったのです。

06年7月、米国事務所立ち上げ業務に取り組む一方、限られた人材、予算で、最大効果を生み出す差別化戦略を大学に提案しました。それが「スマート・エイジング・プログラム」です。

この提案が面白いと評価され、07年3月にスマート・エイジング・プログラム推進室が設置され、副室長に就任しました。このプログラムが、後のスマート・エイジング国際共同研究センター(現:スマート・エイジング学際重点研究センター)に発展しました。

スマート・エイジング・プログラムを提案した「2つの理由」

私がこのプログラムを提案したのには、2つ理由があります。

一つは民間企業では中高年ターゲットのシニアビジネスが非常に活発化してきたが、大学ではそうでもないこと。ましてや、エイジング分野で研究開発と事業化を一気通貫でやっている例は、当時ありませんでした。

もう一つは、日本という国は実は高齢化という尺度ではフロントランナーとして世界中から注目されていたことです。

日本というのは良くも悪しくも高齢社会の近未来のショーケースだと見られています。ところが、日本独自の高齢社会対応策(商品、サービスなど)がなかなか情報発信されておらず、海外でほとんど知られていないことを感じていました。

したがって、エイジングをテーマに研究開発から事業化までイニシアチブを取って、国内外に情報発信を強化すれば、他の大学に対する差別化になる。そう考えて「スマート・エイジング・プログラム」を提案したのです。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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