7月19日 日経MJ連載 なるほどスマート・エイジング
シニアビジネスにおける鉄則の一つは、商品名に「シニア」とつけないことです。理由は「あなたはシニア」とレッテルを貼られると、差別的だと感じる人が多いためです。
ただ、映画や劇場、小売業が実施している「シニア割引」は比較的許容され、その例も挙げています。これらが許容されるのは当事者が経済的メリットを感じるからです。
しかしながら、これらは「シニア向けと言われるのは嫌だが、得だから割り切って使う」というのが本音です。
一方、商品名に「シニア」とつけないで便宜を図る例もいくつかありますが、うまくいった例は少ないです。ただし、うまくいっている例もあり、その違いが何かを解説しました。
本稿では、世代マーケティングの要は、実はターゲット顧客の呼び方ではなく、提供する価値であることを事例を挙げて述べています。
連載第1回で説明した通り、今後はスマート・エイジング志向の強いスマートシニアが増えていきます。そのスマートシニアにふさわしい割引の仕組みが求められていくことを述べています。