シニアに食い込め

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日経産業新聞 シニアに食い込め

日経産業新聞 2013121日号 とれんどスキャン

渋い包装、商品名も工夫

このように食品の種類は急増しているが、問題は肝心のシニア世代に対するアピールカだ。

明星食品のカップめんはパッケージを黒と銀色で渋くまとめたほか、シニアになじみの深い老舗ファッション誌 「メンズクラブ」を想起させる名称にするなど様々なエ夫をこらしている。ただ中身に関しては「他のカップめんとの明確な違いが見えず、なぜシニア向けなのかが分かりにくい」(市場関係者)という指摘もある。

アサヒ飲料の十六茶は法律上、成分の効能をうたえない。商品名も「アクティブブレンド」という表現にとどめており、やはり他のお茶との違いが伝わりにくい。ガリガリ君のあずき大福はシニアの消費者を強く意識してはいるが、そのことをパッケージには明記していない。

シニアビジネスのコンサルティング大手、村田アソシエイツの村田裕之代表は「シニアには『効能』など明確な打ち出しがないと響かない」と指摘。「まだ各社とも名称やコンセプトが絞り込めておらず、今後に期待したい」と話している。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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