日経流通新聞 7月3日号
事業開発コンサルタントでシニア市場に詳しい 村田裕之・村田アソシエイツ代表の話
日本の団塊世代は引退したら地縁を大事にして地域コミュニティーに参加せよと説く 人がいる。しかし大半のサラリーマンにとっては話も合わないし、苦痛にしかならない。
それより好きなこと、関心を持つことでつながる「知縁」で人とつながる方が充実するだろう。しかしシニアはプライドが高いので、人を結びつけるコーディネーター機能が必要になる。そこをビジネスとして供給すればいい。
米国の有名な引退者コミュニティー「サンシティ」(アリゾナ州)のように、毎日ゴルフ、テニス、水泳だけでは三十年持たない。もっと知的刺激を受けたいはず。
ラッセル・カレッジ(マサチューセッツ州)、アイオワ州立大学、アリゾナ大学など、授業や医療体制を充実させた個性的なシニア村を大学が隣接地に併設する例が急増している。日本でも有望だ。
(本文より抜粋)