米国事例に学ぶ「団塊」ビジネス 成功へのヒント

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2004年9月29日  電通 アドバタイジング 第11号

日本の団塊世代は、1947年から49年(あるいは50年)に生まれた人を指す。ところが、米国のベビーブーマー世代は、46年から64年に生まれた人を指す。つまり、米国のベビーブーマーは、日本に比べ、年齢層が広く、人数も多い。

この幅広い年齢層をさらに二つに分け、46年から55年生まれをリーディング・エッジ・ブーマー(Leading-edge Boomers)、56年から64年生まれをレイト・ブーマー(Late Boomers)とも呼ぶ。前者は3720万人、後者は3769万人、合計7489万人、全人口2億9千万人の4分の1を占めるのが米国のベビーブーマー世代である。

(中略)

米国のリーディング・エッジ・ブーマーは、その成長期とベトナム戦争が本格化した時期とが一致している。このため、世代共通の嗜好性にベトナム戦争の影響が色濃く反映しており、日本の団塊世代よりも世代効果が一般には強い。

米国のマーケティング・コンサルタントには、この世代効果に訴えるジェネレーション・マーケティングがベビーブーマーには有効だという人もいる。

しかし、この嗜好性は生涯に渡り同じとは限らない。なぜなら、人の好みは時代と共に変化するからである。この変化は、ライフステージの変化がもたらすこともあるし、内面的な成熟がもたらすこともある。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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