朝食とウェルビーイングの関係性が明らかに 

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朝食とウェルビーイングの関係性が明らかに 

へるすあっぷ21 2023年10月号 Health TOPIC

第23回日本抗加齢医学会総会のランチョンセミナーの報告

株式会社法研の月刊誌「へるすあっぷ21」10月号に、6月9日に開催された第23回日本抗加齢医学会総会セミナーでお話しした「朝食習慣とウェルビーイングの関係性:現代社会における朝食の価値~2010年と2022年調査比較、脳科学的検証を踏まえて~」の内容が掲載されました。

セミナーは定員100名でしたが立ち見が出るほどの盛況で、このテーマへの関心の高さを感じました。講演後も沢山の質問をいただき、終了後も名刺交換の長い行列ができました。

セミナーでは次の5点をお話ししました。

  1. 2010年調査(東北大学)の要点
  2. なぜ、毎日朝食を食べる人は「幸せ度」が高いのか?
  3. 2022年調査(吉野家HD、東北大学ナレッジキャスト、NeU)の要点
  4. なぜ、スマホ利用時間が長い人は「幸せ度」が低いのか?
  5. 朝食の質と脳活動の関係を生体情報計測 予備試験の要点

なぜ、毎日朝食を食べる人は「幸せ度」が高いのか?に高い関心

特に皆さんの関心が高かったのは、朝食習慣の有無によって幸せ度に差が出る理由について、脳科学の視点からエビデンス(科学的根拠)と共にお話しした次の内容でした。

  • 朝食を抜くと、脳へのエネルギー源となるブドウ糖の供給が途絶えてしまい、脳はガス欠のような状態になる
  • すると集中力や記憶力、認知能力が低下したり、イライラやだるさを感じたりしやすくなる
  • 朝食を食べないと夕食の時間が不規則になりがちで生活リズムが乱れやすくなる
  • 朝食を毎日食べる人は、午前中の「やる気」が大きい
  • 朝食の主食は、「パン」より「米のご飯」がよい
  • 朝食の主食に「米のご飯」を食べる子供は、脳がより発達する
  • 朝食がおにぎりだけなど糖質だけでは、脳は働かない
  • 脳のブドウ糖代謝には、ビタミンB1、リシン、アリシンなどの栄養素が必要

また、『なぜ、スマホ利用時間が長い人は「幸せ度」が低いのか?』についても、多くの質問が寄せられました。本レポートの詳細は、へるすあっぷ21 2023年10月号(10月1日発行)に掲載されています。

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