都市問題 2006年8月号  

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都市問題 2006年8月号
 
団塊世代の大量定年退職「2007年問題」や高齢社会の本格化を背景に、シニア向け市場に新たなビジネスチャンスを求める企業が増えている。しかし、市場への参入は著しいものの、なかなか実績のあがらない企業が多いのも事実だ。

本書はそんな現状を分析して、多くの企業が直面している「壁]の正体を明らかにし、それを打破するべく様々な切り口からの発想転換を訴える。帯に「団塊世代=ビートルズ世代とは限らない!」とあるように、一括りにされがちな団塊世代の多様性を指摘、また、高度経済成長期と現在とでは市場の性質が大きく異なることなどから、組織は旧来のビジネス手法からの脱却が必要と主張する。さらに、実例を多く用いて具体的なビジネスヒントを提示していくなかで、読者を発想転換へと導く。

最後に示される「スマートシニア」と呼ばれる新たな高齢者像も非常に興味深い。来たる超高齢社会において、重要なキーワードとなるのではないだろうか。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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