電通シニア大航海学会 講演報告

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電通報 2006年10月9日

電通は9月15日、第16回「シニア大航海学会」を、東京・汐留の電通ホールで開いた。  

第1部は、村田アソシエイツの村田裕之代表が、「『What’s Next』-2007年以降の団塊シニアビジネスはどうなるか」と題して基調講演。

同氏は、団塊シニアビジネス市場を「ひとつの固まりのマス・マーケットでなく、多様なミクロ市場が広がっているととらえるべきだ」と前置きし、「年齢的な心理の変化とリタイアによる物理的な時間や組織からの解放が重なることで、消費行動にも変化が発生する。

こういった『解放型消費』が今後のマーケティングの焦点になる」との考え方を示した。  

中高年向けビジネスの成功のヒントとしては、(1)不(不安、不満、不便)の発見者になる(2)誰も取り組んでいない「ニッチ市場」から参入する(3)商品にほれた消費者に語ってもらう(「消費者」から「語り部」に)(4)売れる商品は、消費者につくってもらう(「使い手」から「担い手」へ)を挙げた。  

最後に、「日本の急速な高齢化社会の到来を好機ととらえ、シニアビジネスで日本は世界のリーダーになろう」と呼びかけた。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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