今後求められていくのは『明るい出会い』の場

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CIRCUS 2006年6月号

「よく『団塊世代向け』と銘打った商品を見かけますが、そうした商品は売れません。団塊世代向けという決め付けたラベルを貼らずに、ターゲット顧客個人の変化、たとえば老眼になるなど加齢に伴う肉体の変化などの、ミクロな変化をよく研究して商品を提示するのがよいのです」

(中略)

「私は情報武装した賢い年長者を『スマートシニア』と呼んでいます。年長者は一般に知識や判断力が備わっている。これに加えて、パソコンなどで情報武装され、もっと賢くなっていく。インターネットの普及率は60代以上では3割程度ですが、団塊世代を含む50代だと7割程度と高い」

(中略)

「健康不安、経済不安など“不の解消”に繋がるサービスはビジネスになりやすい。一方、現役を退くと人との付き合いの幅が狭くなる。だから、今後求められていくのは『明るい出会い』の場。アメリカではバツイチどうしの出会い仲介サービスがビジネスになっているが、日本ではこうしたサービスはあまりオープンにされない。ただ、日本でも趣味系のサークルと関連させたパッケージツアーなどでは、そうした出会いを求めて参加する年長者も多いのです」

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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