経済産業省・活力あふれるビンテージ・ソサエティ研究会

シニアビジネス

2015年12月11日 経済産業省

世界に先駆けて活力のある超高齢社会のモデルを創造・提示を目指して

私も委員として参加している経済産業省主催の「活力あふれるビンテージ・ソサエティの実現に向けた取組に係る研究会」の議事録・配布資料等が公開されました。

この研究会は、超高齢社会の先頭を走る日本が、高齢者自身が生き生きと暮らし、持てる豊富な人材経験・知性をいかし、世界に先駆けて活力のある超高齢社会のモデルを創造・提示していくことを目指して、本年10月からスタートしたものです。

ビンテージとは英語のvintageのことで、「古くて価値のある」「熟成した」などの意味があります。ボルドー赤・’1959のように成熟したワインのことをビンテージワインと呼びます。

高齢社会というと「老後破綻」や「下流老人」といった暗い言葉で表現したがる傾向が一部にあります。しかし、先日のウォールストリートジャーナルで取り上げられたように、多くの現場では、厳しい現実を直視して受け入れながら、それでも前を向いて進みたいと思っています。

ビンテージ・ソサエティという言葉は、いささか恰好良すぎるように聞こえるかもしれませんが、その意味するところは「高齢者自身が生き生きと暮らし、持てる豊富な人材経験・知性を生かせる社会」です。

もちろん、豊かな高齢社会というのは高齢者だけが豊かな社会ではありません。

それは私どもがかねてから提唱している「スマート・エイジング」、つまり「エイジングによる経年変化に賢く対処し、個人・社会が知的に成熟することで、個人は、時間の経過とともに、たとえ高齢期になっても人間として成長でき、より賢くなれる、社会はより賢明で持続的な構造に進化すること」と相通ずる概念でもあります。

研究会には各分野の多才な有識者が集まっており、これからの議論が期待されます。

ビンテージ・ソサエティの実現に向けた取組に係る研究会委員

研究会の委員の皆さんは次の通りです。(敬称略)これに加えて、毎回テーマに応じて外部有識者が参加します。

秋山 弘子 東京大学高齢社会総合研究機構特任教授(座長)
廣瀬 通孝 東京大学大学院教授
村田 裕之 村田アソシエイツ代表/東北大学特任教授
久保 律子 NPO法人シニアSOHO普及サロン三鷹代表
赤池 学  ユニバーサルデザイン総合研究所所長/科学技術ジャーナリスト
古田 秘馬 ㈱UMARI代表取締役

活力あふれるビンテージ・ソサエティの実現に向けた取組に係る研究会
産業構造審議会 2020未来開拓部会

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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