2006年12月号 いきいき
今年で2回目となるこの世界会議は、各国のエイジングや人口問題の専門家が参加し、さまざまなテーマで意見交換するものです。
今回、日本の代表として出席した私は、主催者側から事前に「高齢化で世界の最先端をいく日本の年長者向けビジネスをぜひ知りたい」と依頼されていました。
いまや高齢化は世界共通の関心事であり、とりわけ“世界最速の高齢化国家”である日本は、大きな注目を浴びています。
そこで私は、強い信念をもって年長者向けビジネスに取り組んでいる「いきいき」のことをぜひとも世界の方々に知ってほしいと思い、会議での発表をお願いしたのです。
(中略)
私の持論ですが、高齢化問題に関して、日本は近い将来、世界のリーダーになれると思います。なぜなら、世界最速の高齢化国家・日本で起きることは、これから高齢化が進むほかの国の「先駆け」になるからです。
高齢化にともなう問題は複雑で困難ですが、それに立ち向かい、解決策を見出すことで、日本は世界から尊敬される国になれるし、それが新たな国際貢献にもなるはずです。
そうした意味で、「いきいき」のような事業がもっとたくさん日本に出てくることを願うとともに、私たち一人ひとりが、できるだけ「自立」した姿を世界に示していくことが大事なのだと思います。