日本経済新聞 2006年12月7日号

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2006年12月7日号 日本経済新聞
 
中高年にさしかかり、物忘れが多く「顔はわかるが、名前が出てこない」といった場面に遭遇する人も少なくないはず。“老境への招待状”を手に、うなだれることなかれ。学習しだいで脳は若返ることを全米屈指の精神科医の著者が証明してくれるのが本書だ。

成人後も、脳細胞は新たに生成され、常に変化することが科学的研究結果でも立証され、年をとる過程は「衰退の段階」ではなく「発達の段階」ととらえることが重要だと説く。知力については、大きな潜在能力がありいかに目覚めさせ活用すればよいのか、多くのインタビューをもとにさまざまな戦略法を提案する。創造性についても、60代後半から力を発揮した浮世絵師、葛飾北斎を例にあげ、老年期の底力を見せつける。「ゲームやパズルをする」や「未知の分野の講習会に参加してみる」など、「リタイア後に心身の健康を保つ10カ条」も具体的で役立つ。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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