2004年7月26日 日刊工業新聞
少子高齢化が進めば、ビジネスの狙いはおのずと「高齢」者にシフトしていく。日本でもここ数年、「シニアビジネス」が注目されてきた。
しかし”これぞ”という企業やサービスは登場していないに等しい。著者はその理由を、シニア市場をマス・マーケットととらえる従来型の考え方によるものだと指摘する。
団塊世代を含めたシニア市場は、マス・マーケットではなく「多様なミクロ市場の集合体」であり、シニア世代の「不」(不安、不満、不便)を発見してビジネスに生かすことが成功の秘けつ。
著者は、米国で大成功を収めたシニアビジネス事例をもとに導きだした「成功の鉄則」をさまざまな角度から解説。
「先駆者たちの市場を読む発想や工夫の視点にこそ学ぶべき」とも。成功事例の日本版コピーはうまくいくか?といった発想を変えなければ成功はなさそうだ。