新刊:リタイア・モラトリアム

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2007年9月24日号 日刊工業新聞

団塊世代の多くが再雇用され、働き始めている。著者はこれらの人が本当に離職するまでの期間を「リタイア・モラトリアム」と定義した。この間、ほとんど役職から外されかつての部下に使われ、給料は半減する。ストレスの高まりでうつ病の増加なども予想されるが、著者はそんなことはないと反論する。

「解放型ライフスタイル」が形成され始め、このライフスタイルの受け皿となる商品・サービスを提供できる新しい企業が業績を伸ばすと指摘。

まず、自由時間の増加でスポーツクラブや、インターネットでの株取引が好調になり、「時間解放消費」の波が起き、続いて「自分探し消費」の波などが続いた後、会社員時代のコーポレーション・ミッションの実現を目指す消費行動が起きると分析する。可処分所得は意外に減らないなどと団塊世代を勇気づけてもいる。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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