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2008年3月号 月刊金融ジャーナル 特集 高齢社会と金融サービス

現状の高齢者の定義は「65歳以上の人」である。近年、注目されている団塊世代(1947年から49年生まれ)の最年長者が2008年には62歳になり、数年後には高齢者の仲間入りをする。

したがって、今後、金融機関が高齢顧客からいっそうの信頼と支持を得るためには、団塊世代周辺の人々が求めていることはもちろん、その背景まで知ることが大切だ。

近い将来、確実なことは、退職後に職場や家庭や地域といった“群れ”から離れて「1人で時間を過ごす人」の割合が増える。

さらに、もう1つの大きな変化は、“自由時間の増加”による「時間のプラン」設計の重要性が増すことである。これらのポイントに注目して、新しいアイデアを生み出し、高齢者や中高年をターゲットにした新たなビジネスを展開しなくてはならない。

(中略)

「時間のプラン」設計のコツは、現役サラリーマンのように仕事の締め切りを定めた工程表をつくらないことだ。むしろ「お金のプラン」設計に用いる「資産ポートフォリオ」にならって、「時間のプラン」のための「社会的ポートフォリオ」を作るのである。

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