団塊の男たちを北海道に呼び込め!

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2008年春号Vol.25 観光会議ほっかいどう

セグメントの中身が変わってきているのだと思います。年収や年齢、居住地、職業。これは基本データとしてはあって良いのですが、これだけではわからないことが多い。

何に変わったかというと、求める価値です。新しいマーケティングは価値観で括るのです。その新しい括り方を如何にして探し出すか、作り出すかなのです。それはなかなか大変で、それができたとしても次の問題はどうやって告知するかなのです。

マスで集団に送り付けるやり方もありますが、自分で求めていることがよくわからない人も多いわけです。そういう人には「あ、私が探していたのはこれだったんだ」というメッセージ発信共感促進型がいいわけです。こういうやり方がこれからは主流になるでしょうね。提供する側は「提供する商品は何の価値がある」という明確なメッセージ性があるほうが他との差別化ができます。(村田)

(中略)

原体験をもう一回体験するマーケットは確実にあると思います。大事なのは不便だということ。良いホテルに泊まっておいしい物を食べるのもそれはそれでいいのですが、安宿に泊まって「小汚くてゴキブリが出たけどおもしろかったな」というような不便さがあったほうがいいのです。

ヨーロッパ旅行はユーレイルパスでの鉄道旅行が一番おもしろい。日本の鉄道旅行は新幹線しかないからつまらない。在来線はもっとゴージャスな列車を走らせてゆっくり楽しみたいのです。それが周遊券で安く行けるとなったら観光客はもっと増えると思います。(村田)

(本文より抜粋)

座談会のテーマは次のとおりです。
◆ 実は女性の方が多い団塊世代の人口
◆ 会社を離れたつながり支援「コレカラ世代」を後押し!
◆ 旅行は知的好奇心による新しい縁をつくる
◆ 旅行好きな人は働いていても旅をする
◆ 様々なタイプが混在する団塊世代マーケット
◆ 趣味の領域に入ると夫婦は必ずしも一致しない
◆ マスが通用しない団塊世代のマーケティング
◆ ここだけの体験を軸に情報発信と宣伝を!
◆ 原体験の思い出と不便さが団塊世代の男性を呼び戻す
◆ 団塊の世代が北海道の観光市場を変える!

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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