100の説教より1つの実行がはるかに説得力あり

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2008年10月30日 日刊工業新聞 シルバーマーケット現象 高齢社会におけるビジネスチャンスと企業責任シンポジウム

シンポジウムのテーマは「シルバーマーケット現象 高齢社会におけるビジネスチャンスと企業責任」。2日間にわたり各国の有識者による講演やパネルディスカッションなどを行い、シルバー市場のビジネス戦略やマーケティング戦略、テクノロジーなどについて議論を深めた。

(中略)

さまざまなテーマの基調講演のうち、シニアビジネスの企画・事業化を手がける村田アソシエイツの村田裕之社長は「シニア市場の未来を予測する最高の方法とは」とのテーマで講演。村田氏はシルバービジネスの成功例として中高年女性専用フィットネスクラブ「カーブス」や携帯電話の「らくらくホン」、料理で飾る葉っぱをビジネスにした「いろどり」、大学と老人ホームが連携した事業などを紹介した。

このうち、米国発のカーブスは、村田氏が6年前に日本に紹介したところ現在会員20万人と米国に次ぐ規模に成長。平均年齢は50歳以上だと言う。ポイントは会費の低料金化、30分でトレーニング完了といったことがある。「女性はとてもお金にシビア。料金を抑えるためプールやジム、スタジオがない。円陣を組む形でストレッチ体操を楽しみながら行っている」(村田氏)。

成功したシルバービジネスはいずれも、周囲から懐疑的な声があがったとするが「一つの実行の方が100の説教よりもはるかに説得力がある」(同)と言う。

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