100の説教より1つの実行がはるかに説得力あり

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2008年10月30日 日刊工業新聞 シルバーマーケット現象 高齢社会におけるビジネスチャンスと企業責任シンポジウム

シンポジウムのテーマは「シルバーマーケット現象 高齢社会におけるビジネスチャンスと企業責任」。2日間にわたり各国の有識者による講演やパネルディスカッションなどを行い、シルバー市場のビジネス戦略やマーケティング戦略、テクノロジーなどについて議論を深めた。

(中略)

さまざまなテーマの基調講演のうち、シニアビジネスの企画・事業化を手がける村田アソシエイツの村田裕之社長は「シニア市場の未来を予測する最高の方法とは」とのテーマで講演。村田氏はシルバービジネスの成功例として中高年女性専用フィットネスクラブ「カーブス」や携帯電話の「らくらくホン」、料理で飾る葉っぱをビジネスにした「いろどり」、大学と老人ホームが連携した事業などを紹介した。

このうち、米国発のカーブスは、村田氏が6年前に日本に紹介したところ現在会員20万人と米国に次ぐ規模に成長。平均年齢は50歳以上だと言う。ポイントは会費の低料金化、30分でトレーニング完了といったことがある。「女性はとてもお金にシビア。料金を抑えるためプールやジム、スタジオがない。円陣を組む形でストレッチ体操を楽しみながら行っている」(村田氏)。

成功したシルバービジネスはいずれも、周囲から懐疑的な声があがったとするが「一つの実行の方が100の説教よりもはるかに説得力がある」(同)と言う。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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