知的活動 生きる喜びに

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2006年11月3日号 日経MJ 石鍋仁美のマーケティングの「非・常識」

「住」まで含めた本格展開を始めたのが関西大学の「カレッジリンク型シニア住宅」計画だ。関西大とマンション開発会社が提携。この会社が作る高齢者向け住宅の住民に対し、関西大が学びの場を提供しようという計画だ。参加者は若い学生にまじり、同じ校舎で授業などを受けることができる。2008年春の完成を予定しており、今年夏、正式な第1回説明会を開いたところ盛況だった。

(中略)

第二に、そうした知的活動を通じて「頭の老化」を防ぐことが期待できる。米国のシニア事情に詳しく、関西大の計画にも参加している村田裕之・社会開発研究センター理事長によれば、米国ですでに20ヵ所あるカレッジリンク型シニア住宅の入居者は心身の「元気度」が高いというデータがあるという。今年のヒット商品である「脳を鍛えるゲーム」を支えたのが中高年消費者。その先に大きな鉱脈が見えてきた。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授、シンクタンク・ソフィアバンク アソシエイツ、エイジング・アジア国際アドバイザー、シンガポール工科デザイン大学 国際アドバイザー。

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

2004年に世界最大の高齢者NPO AARPがロンドンで開催した国際会議に、唯一の日本人パネリストとして招聘されて以来、スイスでの世界エイジング・世代問題会議にチェアマンとして招聘、シンガポール政府主催SICEX2008の基調講演者に招聘されるなど多くの国際的な活動に取り組んでいる。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「GLOBAL AGEING INFLUENCERS」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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