欧米に見るホーム・エクスチェンジ

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2008年 Spring 社団法人不動産協会四季報 FORE

特集 ライフステージと住まい方の方法論

米国や欧州には、希望の休暇期間と行き先が一致した人どうしが互いの家を交換しあうという「ホーム・エクスチェンジ」というサービスがある。旅行する際に、自分の滞在予定地に住んでいる人が、同じ日程で自分の居住地への旅行を計画していることで成立する。

2006年に公開されて大ヒットしたキャメロン・ディアス(ソフトバンク携帯電話のコマーシャルでも有名)主演の映画『ホリデイ』は、ホーム・エクスチェンジを題材にした映画である。それは次のような物語だ。

(中略)

ホーム・エクスチェンジでは、一方的に自分の家を相手に貸すだけではなく、相手も自分に家を貸す。だから自分の家を大事に使ってほしいので相手の家も大事に使おうという気持ちが自然に強まる構造になっている。こうしたサービス構造自体が、盗難などのトラブルが起きにくい理由といえる。

(中略)

一方で、海外でのロングステイなどを実施する場合、ずっとホテル滞在では高くつくので、より価格の安い滞在先を求めるニーズは大きい。世界中どこにでもある画一化されたチェーン・ホテルに泊まるよりは、その国の文化や習慣を体験できる個人の家に泊まれるほうが、旅の醍醐味ははるかに増す。

したがって、もし、仲介者(この場合、たとえばHomeExchange.com)が十分な信用力を持ち、会員に対する強いコントロールが可能ならば、日本でもサービス成立の可能性はあるだろう。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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