移民は少子高齢化対策の切り札になるか?

新聞・雑誌
武内裕之That’s On Time

3107:35より九州朝日放送ラジオ 武内裕之ザッツ・オン・タイム

アメリカ人は「日本は移民を受け入れないために少子化が進んでいる」と言うが

高齢化と並んで日本の抱える課題の一つに少子化があります。時々このテーマを欧米で議論することがあります。

よく聞かれる意見に「日本は移民をほとんど受け入れないために少子化が進んでいる。日本は移民をもっと受け入れよ」というのがあります。特に世界中からの移民で構成されているアメリカ人の多くは、こうした意見を口にします。

しかし、移民を多く受け入れたら少子化は本当に解決するのでしょうか?私は大変疑問です。

たとえば、シンガポールという国は、華僑が7割、マレー人が2割、インド人が1割の移民の国です。華僑はもともと中国大陸からの移民であり、マレー人はマレーシアから、インド人はインドからの移民です。これらが350万人いるのに加えて、外国人が150万人住んでいる移民と外国人の国です。

移民を多く受け入れているシンガポールの出生率は、2011年で1.2!

ところが、シンガポールの出生率は、2011年で1.2。何と少子化国家と呼ばれる日本よりもさらに低いのです。シンガポールの例を見ると、移民を多く受け入れたら少子化が解決するという考え方に疑問を持たざるを得ません。

3107:35より九州朝日放送ラジオで放送の「武内裕之ザッツ・オン・タイム」では、こうした話も含めて、アジアで進むシニアシフトにまつわるお話をします。ご興味のある方は、九州朝日放送KBCラジオをお聞きください。

番組の聴き方は、次の通りです。

 AMラジオでは:福岡1413kHz、北九州720kHz にチューニングしてください。
インターネットでは:http://radiko.jp/#KBC をクリックしてください。パソコンから音が出てきます。ただし、あいにく九州地区以外の方は聴けないようです。

お聴きいただいた方は、感想をお寄せいただけると嬉しいです。

シニアシフトの衝撃 超高齢社会をビジネスチャンスに変える方法 | 村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ
村田裕之著  ダイヤモンド社 1,680円(税込) DOL 年末年始おすすめの「2012年ベストビジネス書」 Amazonランキング「経営理論」部門で1位! 著...
この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

村田 裕之をフォローする
メディア新聞・雑誌
シェアする
村田裕之オフィシャルサイト
タイトルとURLをコピーしました