4月4日 朝日新聞夕刊
この記事は、拙著「シニアシフトの衝撃」で取り上げた多くの事例とそれ以外の事例を交えて、「企業活動のシニアシフト」が多くの業種・業態に浸透しつつあるかを示したものです。引用されている私のコメントは次のとおりです。
発想変えて弱点を強みに
「シニアシフトの衝撃」の著作がある村田裕之・東北大特任教授の話 日本はすでに4人に1人が高齢者という超高齢社会。それを弱点と考えず、発想を変えて強みにすべきだ。世界を見渡せば、アフリカや中近東を除く大半の地域で、2030年までに高齢化率が7%を超える高齢化社会に突入する。先んじてシニア向けビジネスを練り上げれば、より大きな市場を獲得できるチャンスになる。
記事中に出てくるシニアシフトの事例は次のとおりです。
1. カプコン(ゲーム)/2012年春から、50歳以上向けの無料体験ツアー開催。同年秋からは従業員に「サービス介助士」の資格取得を勧める
2. 日本公文教育研究会(学習塾)/04年から大学の研究者と提携し、認知症の患者向けに学習療法を開始
3. タカラトミー(おもちゃ)/12年春、リカちゃん人形で、「だいすきなおばあちゃん(香山洋子さん)」を発売
4. 日本人形協会/13年秋、「大人向けのひな人形」を発表。秋の「重陽の節句」にあわせて、自分用のおひな様を飾ろうと提案
5. コシダカ(カラオケボックス)/開店前に並ぶ高齢者が増え、13年から大半の店の開店時間を午前11時から9時に早める