商工経済研究所 商工ジャーナル2006年1月号 

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2006年1月1日 「商工ジャーナル」1月号 特集  2006年構造変化する社会への対応
 
このように団塊世代の個人の消費行動は、非常に「多様」であり、団塊市場とは、「多様なミクロ市場の集合体」なのです。これが高度成長期の団塊市場と大きく異なる点です。

モノが少ない高度成長期は、多くの人が、同じような生活スタイルを送っていました。このため、団塊市場は、あたかも「均質のマス・マーケット」のようでした。団塊世代と命名された時期には、その時代を象徴する言葉として的を射ていたのです。

ところが、広く一般化したこの言葉も、モノにあふれた現代には、もはや実態と合わなくなっています。もちろん、団塊世代と命名された四七年から四九年生まれの人口の多い世代が、いまも存在するのは事実です。

しかし、これまで述べたように、消費行動の多様化の結果、もはや団塊世代という一様の「カタマリ」は壊れ、むしろ新しい「グループ」に再編されています。つまり、団塊世代は、団「壊」世代になりつつあるのです。

(中略)

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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