保険毎日新聞3月13日号 2006年3月14日

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2006年3月14日  保険毎日新聞3月13日号 プロフェッショナル・アイ第一回
 
現代はモノ余りの時代であり、すぐに競合商品が互いに真似しあい、似たような仕様になる。そして、商品差別化の猶予時間が どんどん短くなり、その結果、多くの商品がコモディティ化し最終的には価格競争になり、体力勝負に陥ってしまう。

こうした競争から脱却するための一つの手段が「エクスペリエンス」という経済価値を中心に据えた「エクスペリエンス・ビジネス」だ。

著者らも述べているとおり、米国や日本のような経済成熟国では、さまざまな「商品体験」を顧客に提供することで商品価値を高める例が増えている。

(中略)

さて、これらのエクスペリエンス・ビジネスの事例が私たちに教えることは何か。それは、顧客にとっての商品体験の価値が高いと、商品の価値も高くなることだ。

つまり、商品の価格が多少高くても売れやすくなるのである。 しかも、商品は使ってしまえば残らないが、商品体験は人の心に残るという性質があり、これがリピーターにつながる。

だから、「商品」を売りたいなら、「商品体験」を売ることが大切だ。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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