昔ほしかったものを今なら こだわり消費

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産経新聞 2015年18日 特集 団塊男子 青春よ ふたたび

産経新聞が正月明けから掲載しているシリーズ「団塊男子 青春よ ふたたび」の4回目に私へのインタビューをもとにした記事が掲載されました。以下に該当部分を掲載します。

時間の制約から解放され、金銭的にゆとりの出てきた今、昔できなかったことをする

40代で『昔やった』などと買い、50代半ばを過ぎると昔ほしかったが買えなかった物を買った」。団塊の消費傾向をこう分析するのは、シニアビジネスに詳しい東北大特任教授、村田裕之さんだ。

戦争体験のある世代と違い、高度経済成長期に育った団塊は積極的に消費した。ただ、買ったのはTシャツやレコード。今ほど豊かではなく、欲しくても買えなかったものがあった。だから、時間の制約から解放され、金銭的にゆとりの出てきた今、昔できなかったことをする。

男性の特徴は「学びたい」「刺激が欲しい」という欲求にある。自由に討論できる場にいることを好み、専門性のあるものを欲しがる傾向があるという。

村田さんは「たとえば、団塊男性向け雑誌がことごとく失敗したのは、どれも総合誌だったから。彼らは登山や釣りなど特定の分野に絞ったものを好む。成功ポイントは徹底的に凝ること」と前置き。

そのうえで「企業は人数が多く、若い世代よりお金がある団塊世代を狙うが、本物の品ぞろえにしないと駄目だ」と指摘する。消費に積極的でも、何にでも飛びつくわけではない。団塊男性の消費行動のキーワードは「こだわり」といえそうだ。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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