2006年7月14日 産経新聞
知識吸収、生活に張り
高齢者向け共同住宅の入居者を対象に、大学の教育プログラムを提供する日本で初めての取り組みが、平成20年度から関西大学文学部(大阪府吹田市)でスタートする。米国で始まったこの「カレッジリンク型シニア住宅」は、団塊世代の大量退職を目前にして、アクティブシニア層の生涯学習需要が高まるなか、「知識」をキーワードに、生活の質を重視する試みとして注目を集めそうだ。
(中略)
少子化が進み、全国の大学で学生の囲い込みが激しくなっている。そんななか、カレッジリンク型シニア住宅の試みには、高齢者を大学に引き込みたいという思惑もあるのだろうが、地域住民の学習需要に応える生涯学習機関としてモデルケースにもなりうる。