読売新聞8月19日 オトナの親子
読売新聞全国版の「オトナの親子」欄の「遠方の親と災害時避難確認」という記事に私への取材を基にした記事が掲載されました。(記事の写真は早々と友人が送ってくれました)
先月の西日本豪雨など最近自然災害が頻発しており、遠方に住む親がいつ災害に遭うか予想もつきません。そこで、子どもとしては日頃どのような備えが必要なのかについて聞きたいというのが取材依頼でした。
記事には「親に携帯電話を持ってもらうと、いざという時に連絡手段の幅が広がる」が、「買い与えても親があまり使わない例もある。それでは必要な時に役に立たない」と引用されています。
ここで言いたかったことは、「人は普段から使い慣れていないものは、災害発生時には絶対使わない」ということです。
これは私自身の実家が被災した2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災で体験したことです。
したがって、遠く離れて住む親に災害時に何らかのツールを使ってもらうには、災害のない普段から使い慣れてもらわなければ意味がありません。
逆に言えば、災害発生時に使うものを、普段の生活のなかで使うようにしていくのが「災害対応力」の向上になるのです。
私の実家では常に風呂場に水を入れたバケツがいくつか並んでいます。これは地震が起きた際に真っ先に必要なのが水だったという体験からの知恵です。