2006年11月1日号 フロンティアエイジ
わが国では初めとなる「カレッジリンク型シニア住宅」の建設が、神戸市灘区土山町で進んでいる。入居者である高齢者はシャトルバスで大学に出かけ、好みの講義を学生と一緒に聴く。サークルなどにも参加してキャンパスライフを楽しみ、知的好奇心や生涯学習意欲を満たして生活の質を高めようという狙い。財団法人社会開発研究センター(東京都)の呼びかけで、関西大学文学部(大阪府吹田市)と株式会社アンクラージュ(兵庫県尼崎市)の3者が提携、08年度からの実現を目指す。大学側はシニアと現役世代の間のネットワーク形成と併せて学生確保も目論む。少子高齢時代を映す“鏡”ともいえる試みだ。