元気でわがままな肉食世代「団塊バブル」がやってきた

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団塊バブルがやってきた

SAPIO 20142月号

元気でわがままな肉食世代「団塊バブル」?

今日発売の小学館の月刊誌SAPIO2月号『元気でわがままな肉食世代「団塊バブル」がやってきた』と題した記事に私のコメントが多数掲載されました。ただし、いつもながら、こうした記事のタイトルは編集者がつけるもので、私の考えではありません。

10年以上前から一貫して主張している通り、シニア市場の本質は「多様なミクロ市場の集合体」です。

したがって、元気でわがままな人もいれば、そうでない人もいます。また、「団塊バブル」という表現も使われていますが、今起きているシニアビジネスの動きと80年代後半のバブル景気とはその中身が大きく異なります。

このことを念頭に置いていただきながら記事を読めば、多種多様な商品・サービスが試行錯誤を繰り返しながら、増加していることがよくわかります。特集記事に登場する企業・サービス名は、次の通りです。

団塊シニアをターゲットにした商品・サービスの例

・熱海ニューフジヤホテルのダンスホール

・女性専用フィットネス「カーブス」

・コナミスポーツ60歳以上向け運動教室「OYZ(オイズ)」

・第一興商DKエルダーシステム

・カプコン ゲームセンター

・ヤマハ大人の音楽レッスン

・イオン葛西店 GGモール

・積水ハウス サービス付き高齢者向け住宅「セレブリオ」

・スマートコミュニティ稲毛

・アーバンフューネスコーポレーション 葬儀サービス

・朝から営業するキャバクラ、ソープランド

・「60歳未満お断わり」シニア専用デリヘル

こうして見ると、拙著「シニアシフトの衝撃」をかなり参考にされていることがわかります。また、最後の二つは、いかにもSAPIOらしい選択ですね。

シニアシフトの時代は「顧客セグメントの絞り込み」で商品が高付加価値化

一つ目の、朝から営業する風俗店について。最近は大手スーパーでも朝7時から開店していますが、シニアの早起き傾向や朝から活動したがる特徴をつかんだものです。風俗店もこれと同じ理由ですね。

二つ目のデリヘルについて。以前「50歳未満お断わり」と銘打ったネットコミュニティがありましたが、これは「60歳未満お断わり」。フーン、すでにこんなのがあるんですね。

なぜ、こんな「年齢制限」をつけたのか。店長曰く『「中高年男性の中には「もう女の子に相手にしてもらえないのでは?」「年寄りが行ってもいいのか?」と悩む人も多いそうです。そうした気後れを解消したいと思った」とのこと。ちなみに、90代の客もいるそうです!

シニアシフトの時代には、こうした新たな「顧客セグメントの絞り込み」によって商品が高付加価値化することがわかります。ちなみに、この記事の部分では私のコメントはありませんので誤解のないように!

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この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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