シニアが愛ス 60代・70代以上 支出金額伸び率高く

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シニアが愛ス 60代・70代以上 支出金額伸び率高く

2022年7月9日 読売新聞 くらし 家庭

なぜ、60代以上の人のアイス支出額が伸びているのか?

読売新聞に60代以上のアイス支出金額が10年前に比べて伸びていることへの私のコメントが掲載されました。紙面だと字数の制限があるので、紙面では書かれていない背景を補足します。 60代以上の人のアイス支出額が伸びている理由として、次が考えられます。

  1. コロナ禍による外出制限のため自宅での飲酒量が増え、糖尿病が悪化した人が増えている。これを改善するために飲酒量を控えると代わりに甘いものが欲しくなる。
  2. 歯が衰えると、噛みやすく飲み込みやすいアイスを食べる頻度が上がる。
  3. 団塊世代より上の世代にとって、子供の頃は甘いものが贅沢品だった。昔できなかったこと=贅沢品を自由に食べる、を今実現する「夢実現消費」としての側面もある。
  4. バブル世代(60代前半)にとって、子供の頃に百貨店の食堂でプリンアラモードやフルーツパフェを食べることがなかなかできない贅沢だった。子供の頃、滅多にない贅沢ができて幸せな気持ちを感じた時の追体験をする瞬間でもある。

ノスタルジー消費とは何か

記事では「ノスタルジー消費」として紹介されていました。ノスタルジー消費とは主に40代以降に現れる消費形態で、特定の世代の「世代原体験」が影響を及ぼす消費行動です。40歳を過ぎた頃から見られますが、50代、60代でも見られます。「世代原体験」とは特定の世代が20歳頃までに共通に体験する文化で、食生活、文学、音楽、映画、漫画、テレビ番組、ファッション、スポーツ、生活環境などがあります。 さらに詳細は次の記事をご一読下さい。

「ノスタルジー消費」が経済動かす

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