10月25日 中国新聞 熟年婚活
婚活を通じておしゃれになってどんどん若返っていく中高年は多い
中国新聞のくらし欄に「熟年婚活」というコラムがあり、熟年婚活が盛んになっているとの記事が掲載されました。
記事では東広島市に住む60代男性が婚活パーティに出るようになってから10年、ピアノのレッスンを始めたとのこと。「ピアノを始めて女性との話題が一つ増えた」と喜んでいます。
結婚相談所のコンサルタントは「婚活を通じて、おしゃれになってどんどん若返っていく中高年は多いです。それに、相手の気持ちを推し量るうちに、自分本位だったのが穏やかで丸くなっていく印象を受ける人もいます」と語っています。婚活はまさに、自分磨きの場になっているとのことです。
婚活が自分磨きになるというのは、他人に見られるという行為がそうさせるのでしょう。
齢を重ねても輝いている人とそうでない人の差は、他人に見られる機会の差で決まる
一般に年老いていくと服装や外見などに無頓着になりがちです。一方、女優やタレントなど他人に見られる機会が多い人は60代、70代になっても美貌を保っている人が多い。
齢を重ねても輝いている人とそうでない人との差は、他人に見られる機会の差、つまり人との交流機会の差で決まっているように見えます。
記事の最後に私のコメントも次の通り引用されています。
中高年のライフスタイルに詳しい東北大の村田裕之特任教授(シニアビジネス)は、「新しい情報にアンテナを張ったり、健康を維持するためにジムに通ったり、ときめいたり…。婚活に励む50、60代からは、新しい高齢者像が見える。若い感覚を持った元気なシニアが増えることは、社会全体に活気をもたらすことにもつながる」とみる。
これを受けて、記者の方が次の文章で締めくくっています。
年を重ねるほどに自分を輝かせていく前向きな姿勢こそが、超高齢社会を生きる力になる
なりゆき任せの老後ではなく、積極的にデザインしていく。年を重ねるほどに自分を輝かせていく前向きな姿勢こそが、超高齢社会を生きる力になるのかもしれない。
平均寿命が伸び、健康寿命も伸ばそうと国が号令をかけています。他人の世話にならず自立して生活できる時間を伸ばすのが「第一の健康寿命」であるならば、どれだけ精神的に充実して過ごせる時間を持てるかが「第二の健康寿命」であると思います。
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