知的合宿体験の提唱と長期学習体験旅行の商品化

ワン・マンス・ステイの地、ボストン駅前 シニアビジネス
ワン・マンス・ステイの地、ボストン駅前

知的合宿体験とは何か

知的合宿体験とは、数日間から数週間の合宿を集団で行い、現場での知的な体験を通じて学ぶ体験型学習のことです。2004年出版の拙著「シニアビジネス 多様性市場で成功する10の鉄則(ダイヤモンド社)」で初めて提唱しました。

2000年頃から単なるレジャーではない、楽しみながら学べる機会を求める年長者が増えていることに気がつきました。また、サービス産業化が進む現代では、デスクワークが増え、体を使った双方向の学びの機会が減っていました。

その一方で、参加者側が一方通行的にサービスを受ける受身のスタイルに慣れており、サービス提供側との双方向の学びの場になっていないことが多い状況でした。

そこで、机上の学習だけでなく、集団で合宿体験を行い、現場での体験を通じて学ぶという「知的合宿体験」をレジャーサービスに組み込むことで、活気にあふれた立体的な学習サービスとして新たな差別化になると提案しました。

中高年女性向け長期学習体験旅行「ワン・マンス・ステイ」の商品化

具体的には、いきいき(現:ハルメク)とシニア向け生涯学習サービスの老舗、米国エルダーホステルとの戦略的提携をアレンジし、いきいきの読者を対象として、一カ月間の米国ボストン生活体験を楽しみながら英語力を身につける「ワン・マンス・ステイ」を商品化しました。

参加者一人当たり120万円以上する高額商品でしたが、募集とともに満員となり、潜在ニーズの大きさが検証できました。

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