2006年6月15日 先見経済 2006年6月15日号
「団塊世代」の大量退職によって、日本企業の核としての技術・ノウハウなどは伝承されるのか、といった心配の声をよく聞く。あるエコノミストは、500万人が退職すると言っていた。しかし、私の試算では、2007年からの3年間で、完全に退職する人は144万人。急に全員がパッと退職してしまうのではない。前提として、まだ伝承・継承する時間は残っている。
(中略)
退職者を登録して派遣する仕事をしているある機関で、最も人気がある仕事は、「大学の講師」だそうだ。自由度が高く、これまでのキャリアや経験を生かした教育やカウンセリングといった仕事に就きたいと願っている。