2006年9月20日号 毎日新聞
関大文学部 国内初の取り組み
バスで直結 現役と肩並べ聴講
米国の高齢者ビジネスに詳しい同研究センター理事長で、東北大学特任教授の村田裕之さんによると、最大の特徴は、入居している高齢者のいきいきとした表情。アメリカ・マサチューセッツ州ニュートン市の私立大、ラッセル・カレッジと連携する施設「ラッセル・ビレッジ」は入居者の平均年齢が83歳だが、要介護状態の人は210人中5人で3%に満たない。「通常、開所5年後の要介護率は10%程度ですが、カレッジリンク型では極めて低い割合になっています」と村田さんは説明する。
入居待ちが出るなどの人気で、村田さんは「大学の施設を自由に使えて、若い世代と一緒に学び活動できる。人間にとって最も知的な楽しみは『学び』ではないでしょうか」と話す。