4月12日夕刊東京新聞、信濃毎日新聞、13日茨城新聞、福井新聞
団塊世代は2007年問題が今にずれ込んだ形で社会の変革を起こし始めている
団塊の世代が全員今年65歳以上になることで、仕事に区切りをつけて第二の人生に踏み出す人が目立ってきた、という趣旨の記事が各紙に掲載されました。私のコメントも次の通り引用されています。
中高年向け事業の企画、支援を手がける村田アソシエイツの村田裕之さんは「2007年問題が今にずれ込んだ形で次第に社会の変革を起こし始めている」と話す。
「団塊はパソコンを使いこなす人も多い。体が動かなくても、できる範囲で働いて、消費して、経済を活性化させて若い人の仕事を作る―。こんな社会貢献ができる高齢者になるのではないか」とみている。
新聞記事は紙面に限りがあるので、私が言いたかったことを次に補足します。
シニア層の3K(健康、経済、孤独)不安解消のベストな方法は仕事をすること
私は、シニア層の「3K不安」(健康不安、経済不安、孤独不安)解消のためのベストな方法は、仕事をすることに尽きると思います。
現役時代と違うのは、年金収入があるので、家族を養うために嫌な辛い仕事を続けるのではなく、自分の得意なことに近い仕事を「ほどほど」にムリせずできることでしょう。
いろいろなデータや事例を見ると、退職後も何らかの仕事に就いて収入を得ることは、定年退職後の生活に変化とリズム感を生み出すことにもなり、経済的にも精神的にも多くのメリットがあります。
また、仕事を通じて得た副収入のすべてが消費に回るわけではありませんが、かなりの部分を自分の満足のために消費する傾向があります。
財布のひもの固めのシニアの消費が活性化するためにも、何らかの形で仕事を続けるライフスタイルが望ましいのです。
参考文献:スマート・エイジングという生き方