Memo 男の部屋 2006年10月号

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Memo 男の部屋 2006年10月号 

団塊世代が大量退職し始める2007年を間近に控え、国や自治体を中心にリタイア後の生き甲斐創出がさまざまに試みられる中、高齢者向け集合住宅の入居者が大学生活を楽しめる「カレッジリング型老人ホーム」の建設が、関西大と財団法人社会開発研究センターなどとの間で進んでいる。
「カレッジリング型老人ホーム」とは、高齢化や生活水準の向上を背景に1990年代後半にアメリカで生まれた新システム。他の高齢者施設と比べると総じて生活の満足度が高く、寝たきりになる割合も低いことが特徴で、現在では、州立フロリダ大学など約20大学が採用、約40大学が開設を計画しているといわれる注目システムだ。日本初登場となる今回のプロジェクトは、神戸市灘区に2008年開業予定の高齢者向け集合住宅「アンクラージュ御影」。
入居者は、関大千里山キャンパスで文学部の授業を現役大学生と一緒に受講できるだけでなく、集合住宅内でも学生との共同クラスを行う。文学や映画論、老年学など、多彩なプログラムが予定され、キャンパスとホームの間はシャトルバスが運行される。  
高齢者に知的刺激を提供し、若者との交流を通じて健康を保て、なおかつ地域活性化に役立つこのシステム。少子高齢化を背景とする全入時代を視野にいれ始めた大学側からも新たなビジネスモデルとして注目を集めている。 問い合わせ:財団法人社会開発研究センター 03-3479-7677

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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