2007年2月号 フィナンシャルジャパン
特集 団塊世代の幸せなお金の使い方
大量に供給され始めた「団塊向け」のレジャーサービスは、その大半は企業側が考えたもので、受けて側の団塊世代には満足を得られないものも多いでしょう。よって、選ぶ側に選択眼が必要になります。
それではどう選べばいいのでしょうか。私はいつも、団塊世代の方には職場でも自宅でもない「第三の場所」を、趣味でも仕事でも活用できる自分の居場所として見つけるようにとお話ししています。
次に「老後には趣味が必要」という強迫観念から無理に趣味を探さなくても、自分が納得するものを見つけられるまでのんびりと探せばよいと、助言しています。
(中略)
「老後の娯楽や趣味を探さなければならない」と無理して探す必要はありません。今後はいまの会社で働きながら、給料が下がる分、手に入る自由時間を使って離職後に本当にやりたいことを探せばよいのです。私はこれを「リタイア・モラトリアム(猶予期間)」と呼んでいます。会社の肩書きを持ちながら、ある程度自由時間も持てる期間というのはこれまでのサラリーマン生活にはなかったことです。この期間をうまく活用すべきです。
(中略)
レジャーの「目利き術」
●「リタイア・モラトリアム」の期間を最大限に活用して、
自分に相応しいサービスを選ぶ。
●「リタイアしたから」と、
今までやらなかったことに無理してチャレンジしない。
●単なる娯楽だけでなく、
後半生の目標づくりに結びつくような「きっかけレジャー」を選ぶ。