世界最大の女性専用フィットネス 「カーブス」の日本への紹介

米国で初めて見たカーブスの様子 シニアビジネス
米国で初めて見たカーブスの様子

レジャー産業資料、月刊ビジネスデータの03年3月号 で日本初紹介

村田アソシエイツ設立後、最初の大きな実績となったのが、「カーブス」の発見と日本への紹介です。当時連載していた、綜合ユニコム 月刊レジャー産業資料03年3月号、日本実業出版社 月刊ビジネスデータ03年3月号 で日本で初めて紹介しました。

その後、講演等でも大きな反響を呼び、拙著「シニアビジネス 多様性市場で成功する10の鉄則」(ダイヤモンド社)、月刊レジャー産業資料04年8月号特集、電通アドバタイジング04年9月号「米国事例に学ぶ-「団塊」ビジネス成功へのヒント」でのカラーグラビア公開で火がつきました。

「これ、うまくいくのか?」という人は、自ら事業に関わらない傍観者

しかしながら、当時の多くの反応は「確かに面白いが、これは日本で上手くいくのか?」というものでした。

「日本は湿気が多く、日本人は清潔好きなので、せめてシャワーくらいは必要ではないか?」「30分で本当に痩せられるのか?」などの批判的コメントも多く寄せられました。そうしたコメントに対する私の意見は、いつも次の通りでした。

アメリカやヨーロッパで驚異的な成長を続けるカーブスが、日本でもうまくいくかどうかはやってみなければわからない。だが、そもそも事業が成功するのか、しないのかは、事業をやる人の力量の問題である。大切なのは、先駆者に対する批評ではなく、自ら先駆者として一歩踏み出すことである。(「「シニアビジネス 多様性市場で成功する10の鉄則」、ダイヤモンド社より)

新規事業開発者は「うまくいくのか?」ではなく「絶対に成功させてやる」という強い意思を持つ

新規事業の成功確率は、一般に「百三つ」。つまり、100件のうち3件しか成功しないと言われています。新規事業の大半はうまくいきません。そこをいろいろと創意工夫して、成功確率を上げることを私はこれまで24年間取り組んでいます。

「これ、うまくいくのか?」というコメントは、自ら事業に関わらない傍観者のコメントです。新規事業の当事者は「これ、うまくいくのか?」などと言う代わりに「絶対にこれを成功させてやる」という強烈な意思を持ち、常に「どうすれば、うまくいくか?」と深く考え、行動するものです。

大手企業を含む数多くの企業が私や米国のカーブス本社にアプローチをしましたが、結局、当時のベンチャーリンクが日本におけるマスターフランチャイズ権を獲得し、2005年2月に現在の株式会社カーブスジャパンが設立されました。

以降、2011年7月現在で1,034店舗、会員数37万人を超える日本一のフィットネスチェーンに成長しました。私は設立当初から現在までカーブスジャパンのアドバイザーとしてカーブス事業の成長に関わっています

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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