2021年1月30日 朝日新聞Reライフ with 読者会議
脳には可塑性があり鍛えれば低下した機能も戻る
賢く年を重ね、成熟していくためには、運動による筋肉など運動器の維持、バランスの良い食事、人との交流習慣、そして脳を使う習慣をつけることがとても大切です。
いくつになっても、意識して取り組むことで、私たちの心身はよりよい状態へ向かう力があります。
例えば、一般に年齢とともに脳の認知機能は低下してしまいますが、脳には可塑性(かそせい)という「戻る力」があり、きちんと鍛えれば低下した機能も戻ります。
重要なのは「目標を持つ生活」
そのために重要なのは、ズバリ!「目標を持つ生活」です。私たちは何かを達成した時や誰かに褒められた時に脳の「報酬系」という神経系にドーパミンという物質が分泌され「元気」や「やる気」を感じます。
目標を定めて励むことでドーパミンが出やすくなります。こうした生活習慣の継続が「生涯現役」を実現する秘訣。いくつになっても脳と心、カラダの健康と達成感の維持につながります。
コロナ禍でも感染防止対策を十分行って「健康づくり」に取り組むことが、今後の人生を楽しむカギになります。今すぐ、目標を持った生活をはじめましょう!
目標設定にはコツがある!
目標を立てる時は、自分の今のレベルより「少し」上を目指すこと、自分が好きで続けられるものを選び、具体的に目標値と期日を決めることがコツです。
そして目標達成には身体機能の維持が大切。ひざや腰が衰えると運動量が減り認知機能も衰えるので、心の充足とともに筋力も維持して、人生100年時代を健康的に楽しんでください。
スマート・エイジング 人生100年時代を生き抜く10の秘訣
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