神戸新聞 2006年12月12日号

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2006年12月12日号 神戸新聞
 
介護予防など相乗効果も

一方、関西大の「カレッジリンク型シニア住宅」は、神戸市灘区で08年春の完成を予定している高齢者向け共同住宅「アンクラージユ御影」の入居者を、同大の文学部・大学院文学研究科に社会人学生などとして受け入れる事業だ。

米国では盛んなシステムといい、同大で聞かれた記念シンポジウムでは、財団法入社会開発研究センター(東京)の村田裕之理事長が「計画中を含め、全米で約60ヵ所にある」と紹介した。

米国のある老人ホームは大学のキャンパス内にある。授業に年間450時間出席するのが入居条件で、大学の施設を自由に使え、若い学生と交流できる。210人の定員はいっぱいだが、注目すべきはこのホームの入居者の要介護率。平均年齢が83歳にもかかわらず、3%未満という。「寝たきり老人をつくらない、究極の予防医療になり得る」と村田理事長。

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