Stanford Social Innovation Review 2017年冬号
米国スタンフォード大学が発行する「Stanford Social Innovation Review 」2017年冬号の特集記事「高齢者に対するコンビニエントケア(Convenient Care for the Elderly)」に私へのインタビューをもとにした記事が掲載されました。
記事の内容は、超高齢社会の日本ではコンビニが地域の高齢者にとっての高度な生活インフラになっており、米国のコンビニとは大きく異なっているというものです。
特に2011年3月11日の東日本大震災発生後、被災地のコンビニの90%が2週間以内に営業再開し、おにぎりやパン、飲料を供給し、被災地の生活支援インフラとして真っ先に機能したことを挙げています。
また、最近は介護用品を陳列したり、ケアマネが常駐するコンビニも登場したりしており、超高齢社会の介護インフラとしての機能も持ちつつあることにも触れています。
さらには、日本のコンビニがアジアに広く展開しており、今後高齢化が進むにつれ、アジアでも日本同様、高齢社会の生活インフラになっていくことも予想しています。
米国生まれのコンビニが日本で独自の進化を遂げ、本家以上の高度化した業態になり、世界中に広がりつつあることは、日本人の美学・価値観に普遍性があるということで、大変好ましいことです。シニアビジネスでも同様の事例がどんどん生まれていくことを期待したいものです。
なお、この雑誌の配布は購読者限定ですが、来年1月19日には全文がオンラインで公開される予定です。
Stanford Social Innovation Review