一人で過ごす人の生活サポーターになれ

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2008年3月号 月刊金融ジャーナル 特集 高齢社会と金融サービス

現状の高齢者の定義は「65歳以上の人」である。近年、注目されている団塊世代(1947年から49年生まれ)の最年長者が2008年には62歳になり、数年後には高齢者の仲間入りをする。

したがって、今後、金融機関が高齢顧客からいっそうの信頼と支持を得るためには、団塊世代周辺の人々が求めていることはもちろん、その背景まで知ることが大切だ。

近い将来、確実なことは、退職後に職場や家庭や地域といった“群れ”から離れて「1人で時間を過ごす人」の割合が増える。

さらに、もう1つの大きな変化は、“自由時間の増加”による「時間のプラン」設計の重要性が増すことである。これらのポイントに注目して、新しいアイデアを生み出し、高齢者や中高年をターゲットにした新たなビジネスを展開しなくてはならない。

(中略)

「時間のプラン」設計のコツは、現役サラリーマンのように仕事の締め切りを定めた工程表をつくらないことだ。むしろ「お金のプラン」設計に用いる「資産ポートフォリオ」にならって、「時間のプラン」のための「社会的ポートフォリオ」を作るのである。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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