産経新聞 2012年10月12日号 くらしナビ
シニア層は健康不安、経済不安、孤独不安の3つを抱えている
中高年向け事業の企画などを行う「村田アソシエイツ」代表で、東北大学特任教授の村田裕之さんは「シニア層は健康不安、経済不安、そして生きがい不安ともいえる孤独不安の3つを抱えている」と指摘する。
脳梗塞や脳卒中、認知症などに対する懸念と、膝や腰など運動機能の低下を恐れ、加齢とともに増加する経済力に対する不安などに加え、健康だがすることがない、生きがいを持てないという不安だ。
村田さんは「孤独不安は認知症の出発点になるなど3つは互いにリンクする。年齢に関係なく、病気や介護など本人を取り巻く環境で一変する」とし、「心と体の2つの元気を保つことが大切」と訴える。
「60代以上はパソコンを使いこなし、たくさんの情報を手にしている。物事を複眼的に見る目を養い、本当に必要なものを選択して充実した人生を楽しんでほしい」とエールを送る。
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