日経ヴェリタス 2012年1月1日~7日号
日経ヴェリタス1月1日~7日号「産業界、注目の投資テーマ サイバーシルバー消費の主役に」という記事に村田のコメントが掲載されました。
2012年は団塊世代の最年長者が65歳になる年であることから、再び注目を集めています。
私は取材の際に、「5年前の2007年に起こったことと大きな違いはない。2012年に突然団塊世代が全員離職するわけではなく、各人の就労環境、個人的都合に応じて、徐々に離職していく。ただし、5年前と異なるのは、2007年以降徐々に離職している人がそれなりの数いるので、離職前の母数が減っている」と言う趣旨のことをお話ししました。
また、団塊世代の消費行動については、基本は拙著「リタイア・モラトリアム」に書いた『解放型消費』の流れに変わりはありません。ここで『解放型消費』とは、時間解放消費、自分探し消費、1人者(ひとりもの)消費、パーソナル・ミッション消費、の4段階があり、どの段階まで行動するかは、人によってそれぞれ異なります。
ただし、5年前に比べて継続して働きたいという人が明らかに増えています。この理由は、リーマンショック後の景気低迷、東日本大震災、原発事故、超円高により、経済の先行きが一段と不透明になったことから老後の経済不安が増したためと考えられます。