TOP-DMA Report 1999年12月号
村田裕之
シニア市場の可能性
– シニア市場に向けたダイレクト
マーケティングの留意点は?
日本では2000年に介護不要人口は
65歳以上の9割に達し、60歳以上の全消費の9割以上は非介護分野となります。
シニアにお金を使っていただくひとつの有力な方法は、家族マーケティングです。
ファミリーを攻めるわけです。
例えば、おばあちゃんのサービスにお金を払うのは息子さん、娘さんです。
ですから、彼らに情報を送ることが重要になる。
つまり、お互いがハッピーになるような
サービスの提供方法が大切です。
また、定年や年功序列、終身雇用が崩れて
実績主義になると、定年前の早い段階から自分の市場価値を高めていくことが大切に
なります。
ですから、そのための教育やスキルを提供するサービスが伸びてくるでしょう。
– 最後に、シニア市場の展望を伺います。
私はきわめてポジティブに考えています。日本ではアクティブシニア向けの
商品開発の動きが活発になってきていますが、まだまだ単品が多いのが現状です。
今後は、これらの動きが徐々に組織化されていくのではないでしょうか。
– ありがとうございました。
(本文より抜粋)